新私の想い
乳がんを経験して、niko*を始めるまで
医療用帽子niko* 竹本裕子です。
2010年、38歳の時に乳がんを経験しました。
そして2011年から、医療用帽子を一枚一枚、
自分の手で作ってお届けしています。
なぜ私が医療用帽子を作るようになったのか。
少し長くなりますが、
私の経験とniko*を始めた時のことを
お話しさせてください。
38歳、乳がんが見つかりました。
2009年、病院の検診で1センチほどのしこりが見つかりました。
最初は「がんではないでしょう」と言われていたのですが、
3か月後の再診では2センチほどになっていて、
乳がんと診断されました。
結果が分かるまでの時間は、とても不安でした。
主人は海外出張中。
両親にも心配をかけたくない。
ネットでいろいろな情報を探しては、
自分の症状と照らし合わせ、
「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせていました。
そして先生からの電話で、乳がんだと分かった時。
「やっぱりかぁ……。どうしよう。」
そんな気持ちでいっぱいだったことを、 今でも覚えています。
その後、セカンドオピニオンを受けて転院を決めました。
信頼できる先生に出会えたことで、
「この先生にお任せしよう。治療を頑張ろう」
と思えるようになりました。
手術は無事に終わりましたが、
リンパへの転移があったことを聞き、
再発への怖さも感じました。
けれど、その後の詳しい検査結果を聞いた時、
私の中から出てきたのが、
「生かされたんだ」という気持ちでした。
だったら、
自分の人生を大切にしよう。
好きなことをしよう。
家族との時間を大切にしよう。
そして、自分自身も大切にしよう。
何か役に立つ仕事がしたい。
病気を経験したことで、
それまでの生き方を見つめ直すようになりました。
私はもともと、
何でも自分の中で解決してしまうタイプでした。
人に相談することも、頼ることも苦手。
乳がんになったことも、
一部の友人や知り合いにしか話していませんでした。
「どうせ分かってもらえないかもしれない」
「かわいそうと思われたくない」
「大丈夫?と聞かれても、大丈夫と言えない」
そんな思いもあって、
つらい時も平気なふりをして、
「大丈夫、大丈夫」と頑張っていました。
今振り返ると、
本当は、
「怖い」「不安」「助けてほしい」
そんな気持ちも誰かに話せたらよかったのかもしれません。
でも、その時の私はその時の私なりに、
一生懸命だったんですよね。
今は、あの頃の自分に
「よく頑張ったね」と言ってあげたいと思っています。
治療中、自分のために帽子を作りました。
抗がん剤治療が始まり、
脱毛を経験しました。
私はもともと縫製の仕事をしていたので、
自分が使う帽子を作りました。
好きな生地で作ったり、暑い夏にはガーゼで作ったり、
夜寝る時にはタオルで帽子を作ったり。
自分が心地よいと思うような帽子を作っていました。
治療中にブログを始め、
自分で作った帽子のことも載せていました。
すると、
「その帽子を作ってほしい」
という声をいただくようになりました。
また、友人のお子さんが脱毛症になった時に
帽子を作ってプレゼントしたことがあります。
とても喜んでもらえて、
その時、強くこんな風に思いました。
帽子ひとつで、
こんなにも気持ちが変わるんだ。
私には、
婦人子供服製造技能士として身につけてきた
縫製の技術がありました。
そして、自分自身が乳がんを経験したからこそ
分かることもありました。
だったら、この経験と技術を
誰かのために使いたい。
このことで、自分のやりたい事が形になる。
自分を生かせる。って思ったんです。
治療から1年後の2011年3月29日、 医療用帽子niko*を始めました。
帽子を通して少しでも心が軽くなってほしい。
私も、友達からのプレゼントの帽子で、頑張ろう。って
思えました。勇気が出ました。
これを被って頑張ろう。って思ってもらえたら嬉しいです。
また、これを被るとほっとする。安心する。
そんな風に、気持ちを前向きにするお手伝いになる帽子
になれば幸いです。
頭皮が敏感な時だからこそ、 できるだけ肌ざわりの良いものを。
長い時間かぶるものだからこそ、
締め付けすぎず、心地よいものを。
お客様からいただく声も大切にしながら、
今も一枚一枚、自分の手で作っています。
この帽子が、
治療中の毎日の中で
ほっとできるものになりますように。
医療用帽子 niko*
竹本裕子
2012年1月 仕事場を自宅から実家の縫製業に移す
2013年9月 実店舗オープン
(ラジオ主演をきっかけにお客様が来られるようになり、
店舗を構える)
2013年7月 がんサバイバーの方のイベント主催
2014年1月 乳がん体験談公演
2014年10月 TBSドラマ ママとパパの生きる理由にて
帽子を着用して頂く。
2015年7月 店舗拡充
2015年10月 新事業アワード 新規創業部門 大賞頂く。

















































